会長のひと言 (2020-08)

2020年4月〜6月期の日本のGDPは、27.9%と過去最大のマイナス成長の予測で、1994年以降で最大の落ち込みになります。
米商務省が7月30日に発表した米国のGDPは32.9%減で、1947年以降、最悪の落ち込みになりました。
一方ユーロ圏19ヶ国のGDPは12.1%ですが、このペースが1年間続くと、40.3%減になり、こちらも1995年以降で最悪の落ち込みになります。
又、新型コロナウィルスの影響による東海道新幹線の利用減が続き、JR東海第1四半期売上は72.7%減で、836億円の赤字になりました。
トヨタ部品メーカー7社もトヨタ自動車の減産により、各社とも稼働が落ち、減収、減益により、赤字になりましたが、トヨタ自動車は新型コロナウィルスの影響により、販売台数は21.6%減になったものの、6年ぶりに世界販売台数は首位に立ちました。
これについては、減少率がフォルクスワーゲンよりも低かったからであって、決して手放しでは喜べません。

8月3日現在の日本のコロナウィルス感染者は40,868人、死者1,031人で、世界全体では、感染者18,093,891人、死者689,625人と、日々、増大傾向にあり、感染者も死者も終息の兆しすら見えない状況にあります。
そんな中、2020年の最低賃金について、厚生労働省の中央最低賃金審議会は、コロナ感染拡大の影響による中小企業や小規模事業者等の厳しい状況を重視して、「引き上げの目安を示すことは困難で、現行水準の維持が適当」と、加藤厚生労働大臣に答申を上げました。
一方、労働者側委員は、「コロナ禍の中で、賃金を改定しないことは、社会不安を増大させ、格差を是認することになる」と主張しましたが、最低賃金は現行と同額になる見込みです。
ドイツの詩人ミラーの言葉に「人は幸運の時には偉大に見えるかもしれないが、真に向上するのは、不運の時である。」とあり、このことを実践、実行した力士がいます。
大相撲7月場所で30場所ぶり、前頭17枚目から、2度目の幕内優勝を果たした照ノ富士関です。
彼は、大関で優勝した時には、横綱に一番近い力士と言われ、「俺が出来なければ、誰が出来るのだ」と思っておりましたし、周囲もそのように見ていましたが、両膝の負傷や病気等、
自分で立ち上がる事も出来ずに、序2段まで番付を下げてからは、自信に満ち溢れていた5年前とは、心構えも異なり、「体を鍛え直して、今は1日1日、自分のやれることを精一杯やっていれば、いい結果に繋がると思いながら過ごしている」と話しています。
不運な時を乗り越えた人の言葉には、これから先へ向かっての向上心が見られます。

新型コロナウィルス感染が拡大する中、感染の恐れと日々向き合い、不安な生活環境にある、こんな時こそ、5年もの間、今日の成功は必ずあるものと、
自分を信じて戦った照ノ富士のように、私達も、今やらなければならない事、自分のやれる事を、1日1日、精一杯やれば、長期戦になるコロナウィルスとの闘いも、早期の終息といういい結果に繋がると信じます。
感染対策は難しいことをするのではなく、手洗い・うがい・マスク着用・消毒・三密(密閉・密接・密集)を回避する、の基本を徹底して遵守することです。
今の新型コロナウィルスの感染状況は、野球で例えると、2回の裏が始まったところです。
コロナ禍や災害に打ち勝つには、全社員が相互扶助の精神を持ち、互いの生命を大切にし、共に生きる仲間として、ワクチンや新薬が出来る迄、共助して頑張りましょう。

代表取締役   野村頼理