会長のひと言 (2018-02)

平昌冬季五輪が2月9日から開催されて、日本人選手の活躍が期待されている。

選手の一生懸命さとは裏腹に、なかなか思う成果が出ず、テレビ中継を見る私達もストレスが溜まる試合が 続いたが、フリースタイル・モーグルで原大智が日本人勢第一号となる銅メダルを獲得したのを皮切りにス ピードスケート1500Mでは高木美帆が、スピードスケート女子では日本人初の銅メダルに輝いた。 又、ソチ五輪で4位に泣いた高梨沙羅は、その雪辱を期して4年間の苦しいトレーニングを乗り越え、他の選 手の誰もが認める安定したジャンプで、金・銀に匹敵する銅メダルを掴んだ。(2月13日現在)ソチ五輪では 金メダル候補の最有力者として臨んだが、重圧に飲み込まれ敗北を期した。

その悔しさから、自分には何が足りなかったのかを考え答えを出した事は、人から言われたことだけをこなしていた 自分の姿勢を反省し、見直し、自分に主体性を持って一つ一つの練習の意味を理解して積み重ねた結果が今回に繋がった。 まだまだ自分は金メダルを取る器ではないと自分に厳しく、選手としても、人間としても心身共に成長した高梨がいた。

今回の平昌五輪は、米・朝の緊張の続く中、北朝鮮の選手団の派遣に始まり、金与正氏・金永南最高人民会議常任委員長が訪韓した。 平昌五輪を期に南北の改善と朝鮮半島の緊張を和らげて、平和と非核化に向けた転機になる事を望む。 五輪後も米・朝の両首脳が自分本位な主体性ではなく、何が相手に理解されないのか、間違った自分の姿勢を見直し、相互にとって 何が必要なのかを、高梨沙羅の主体性を見習い、一つ一つ根気よく改善していかなければ互いに平和のメダルは永遠に取れないばか りか、核戦争の脅威は増すばかりだ。

冷戦末期の1986年には世界に約7万発以上の核弾頭があったが、2017年には解体待ちを含め約1万4500発まで減ったが、 今は局地戦に用いる爆発力が低くても小型で使いやすい核兵器の開発が進み安易に使用する事が出来て、戦争になる危険は増し、 核戦争になれば人類は地球上のどの国に居ても生き残る事はない。

警備業務という他人の生命・身体・財産を守る安全産業の一翼を担う者として、相手の不法な侵略行為以外は、いかなる理由が あろうとも決して戦争を起こしてはいけないし、賛同しない。

IOCのバッハ会長が平昌五輪閉幕後に北朝鮮を訪問すると発表した。 「スポーツ面での対話を続けるため」だとしたが、私は「世界の平和の為に、北朝鮮に行くのだ」と堂々と言ってほしかった。 バッハ会長の平和の特使としての成功をお祈り致します。

代表取締役   野村頼理