会長のひと言 (2017-09)

9月3日、北朝鮮が世論の反対を押切り6回目の核実験を強行した。 北朝鮮の発表によると、水爆実験に成功したと報道があった。 爆発の規模は120キロトンと推定され、広島の原爆(15キロトン)、長崎の原爆(22キロトン)に比べ約6倍から10倍にもなる威力になる。

小型化に成功すれば、日本全土が射程に入るミサイルのノドンやスカットが200基以上すでに配備されており、 日本の防衛システムの陸上における迎撃ミサイルPAC3(1機400億円)、海上からの迎撃ミサイルSM3(1機200億円)では防ぐ事は出来ない。 防衛省が予算案を出した5兆551億円の10倍の予算で軍事増強をしても、到底不可能であると誰が考えても分かることであり、 相手を押さえつけるつける方法では解決は難しいのです。

アメリカ・韓国をはじめとする日本等と、中国・ロシアをはじめとする北朝鮮、相互のイデオロギーが違う国々が軍事的又は 経済的な抑止力ばかりに目先を向け、対立がエスカレートした行きつく先は、戦争による破滅しかありません。

トゥキュディデスの罠という諺があります。 これは紀元前5世紀に新興国のアテネと既存勢力のスパルタが互いの利益や既得権の為に戦争が始まり(ペロポネソス戦争) 30年間続いた結果、両国とも滅びた事に由来します。 過去の500年間に16回起きて、12回は戦争になっています。

第一次世界大戦は新興国のドイツと既存勢力のイギリス帝国の利益と既得権による争いでした。 今懸念するのは新興国の中国と既存勢力のアメリカとの争いです。 北朝鮮は中国の代理人であり、アメリカは冷静になって北朝鮮の挑発に乗らず、大人の対応をする事で20世紀の 対立と戦争の時代に逆戻りする事を防げます。

21世紀の平和な社会は核兵器の抑止力で作ることは出来ないのです。 21世紀は安定成長期型社会に入り、この時代に合う唯一の方法は対話と協調型社会の対応なのです。 自分の言いたい事は後にして、相手の立場になり冷静に傾聴(耳と目と心を十倍にして聞く)する事が両者の距離を近づけ 解決の道筋が見えるのであり、決して遠ざける事はないのです。対話と協調は健全な大人は出来ても不健全な大人は出来ないのです。

私達も私生活や仕事上で対立をする様な事が生じたら、対話と協調を基に 冷静に他人の話を傾聴して下さい。 「北朝鮮は核ミサイル開発を、韓国は米・韓の合同軍事演習を同時に凍結すること!!」

代表取締役   野村頼理