会長のひと言 (2016-10)

大隅良典東京工業大学栄誉教授がノーベル医学生理学賞の受賞。おめでとうございます。 日本人の3年連続のノーベル賞を誇らしく思います。 この様な幸せなニュースばかりならば、この先の世の中は何事も心配はないのですが、日常の社会生活において少しずつ異変が起きている様に思われる。 特に人間が安全で安心して心身共に安らぐ大切な場所で起きている。

2001年宅間守(当時37才)が大阪の池田小学校に押し入り、児童8人死亡、教師含む15人が重軽傷、幼い子供達の目前で次々と無差別に生命を奪われた悲惨な事件。 宅間守は傷害・恐喝・放火未遂・詐欺・動物虐待等、極悪非道の限りを尽くした精神異常者。

2016.7.26.神奈川県相模原市緑区の知的障害者福祉施設に於いて、植松聖被疑者(26才)が重度の障害者を19人刺殺し、26人に重軽傷を負わせた大量殺傷事件。 植松聖被疑者は職員に、重度の障害者は社会の税金の無駄使いと考え「安楽死」が妥当であると発言。 その考え方に対して繰り返し批判されても主張を変えなかった為、「他人を傷つける恐れがある」として警察に通報し措置入院となったが、退院後に今回の事件を起こす。

この様な事件が起きると、社会は施設の管理やセキュリティの強化等で対応をするが、措置入院や社会復帰後の制度の見直しが重要であり、再発防止策を講じなければ、この様な事件は防ぐ事は出来ない。

イギリスでは退院後も継続的な通院が義務付けられており、拒めば医師の権限で再入院させられる。 ドイツでは措置入院は刑法に基づく処分として位置づけられている。 韓国でも医療機関には自治体に対して通院命令を出すよう請求できる権限が与えられている。 この様に行政に委ねるのではなく、医療機関と司法の権限にする事が必要ではないかと考える。

私達の職場においても、人の生命・身体・財産を守る大変重要な任務を司る者としては、社員一人ひとりの現場指導や、それに伴う身上指導を毎月必ず行うと共に、 今年度からは産業医の医師の指導の下に、全ての働く人が健やかに生き生きと働く、開かれた明るい職場を目指しメンタルヘルスケアを取り入れていきます。 上司・部下・経営者の隔たりがなく、相互が「心の耳」と「心の口」を持った、報告・連絡・相談のできる職場にしましょう。

代表取締役   野村頼理